ブログ開設当初、「最低でも1億円、できれば1億数千万、理想を言えば1億5千万円ぐらいを保有してからアーリーリタイアを実現したい」というコメントをしました。基本、このスタンスは変わっておりません。
まず、出発点は1億円だと思っています。1億円あれば、仮に50歳からアーリーリタイアを開始した場合、寿命100歳としても毎年200万円は使用できます。それにプラスして、アーリーリタイア開始当初は十分な資金があるため、低リスクな運用をしても50～100万円ぐらいは運用益が見込むことができ、また、65歳からは年金を受給できる見込のため、年間250～350万円程度は使える計算になります。これだけあれば、私個人としてはほぼ不自由のない生活を送れると確信していますので、”50歳前後で1億円”をいったんのスタートラインとして考えています。なお、この1億円はあまりリスクに晒されない資産で持っておくべきだと考えています。リターンがあるに越したことはないですが、心理的な安定を保つ意味でも目減りしない資産であることが重要だと考えています。
ただ、年間250～350万円程度だと贅沢はできないですし、突発的なトラブルやハイパーインフレ等のリスクに対応できない可能性があるため、1億円にプラスして、数千万円（できれば5千万）を国内外の株式で保有することが理想だと考えています。株式は資産が目減りする可能性はありますが、あくまで先の1億円とは別枠で保有するかたちになるので、暴落しても生活のベースが脅かされることはありません。その一方、株式市場が順調に推移すれば一定のリターンが期待でき、そのリターンを使用して贅沢を享受できるに加え、インフレヘッジとしても機能すると思っています。
なのでまとめると
・とりあえず1億円を貯める（この1億円については、リタイア後は極力元本割れしない資産で持ち、生活費の取り崩しはここから行う）
・上記1億円に加え、最低数千万円を株式投資して保有し続ける（必要に応じて適宜現金化を行う）
株式部分については一括購入はリスクが高いため、計画的に少しずつ買い増して数千万円規模にするのが理想です。私がいま徐々に株式のウェイトを上げているのも、リタイア後の株式保有部分を今から仕込んでいるから、という理由によるものです。
昨今、FIREムーブメントの本やブログ等で保有資産を全額株式で保有する、という考えもあり、それ自体は非常に合理的だと思っています（全額株式での保有であればそもそも1億円すら要らないでしょう）。その一方、私の性格的にそのようなアプローチは難しいと思っているので、前述のポートフォリオ構築を目指しながら日々頑張っていこう、と思う次第です。順調にいけば、5～6年後にはいったん到達できるかな、と思っているのでもうちょっと社会人を頑張ってみます…。
